電子カルテ は誰のためにあるべきか?①

病院のための 電子カルテ ?

電子カルテ ・・・・皆さんの通われている病院では電子カルテを使っていますか?

診察の際に担当の先生と面と向かってお話しますよね?先生のデスクの上には紙カルテ?またはパソコン?あるいはiPadですか?必ず何かしらかのカルテを使っているはずです。

なぜなら?医師法・歯科医師法で最低でも5年間の診療情報の保存が義務付けられているからです。つまり必ず何かの媒体としてカルテが存在するはずです。(ここでいう5年間とは、一連の診療が終わってから5年間と解釈されています。)

また、調べてみると、世界的には電子カルテの導入率はこのようになってます。ちょっと古いですが。。。

電子カルテ導入率(2012年-2009比較調査)
1位 ノルウェー 2012年98%(2009年97%) 1%増
1位 オランダ 2012年98%(2009年99%) 1%減
3位 英国 2012年97%(2009年96%) 1%減
3位 ニュージーランド 2012年97%(2009年97%)増減0%
5位 オーストラリア 2012年92%(2009年95%) 3%減
6位 ドイツ 2012年82%(2009年72%) 10%増
7位 米国 2012年69%(2009年46%) 22%増
8位 フランス 2012年67%(2009年68%) 1%減
9位 カナダ 2012年56%(2009年37%) 19%増
10位 スイス 2012年41%(2009年未調査)

参考;日本 2011年22%(2008年14%) 8%増

九州医事研究会ブログ より (元データは、ブルームバーグの出典)


上記資料は少し古ものの、日本ではかなり導入率が低いことがわかりますね。IT先進国と思っていましたが医療の現場はどうやら少し違うようです。

スウェーデン、オランダ、イギリス、ニュージーランド、では、ほぼすべての開業医が電子カルテを使用。フランス、アメリカでの導入率はすでに約70%に達しているなど、欧州や英語圏では幅広く利用されています。

ではなぜ日本ではこんなに普及が遅いのでしょうか?いくつかの原因が考えられています。

1・値段が高い

単純な話ですが電子カルテの導入にはお金が掛かります。大きな病院では患者さんの数も多いですし、スタッフの数も大勢います。もちろんあらゆるコストのかけ方にも余裕があります。しかし、小中規模の診療所はどうでしょう?
看護師さんや検査技師さん、医事課の方を含めても5〜6人という診療所はものすごい数が存在しています。むしろ大病院より小中診療所の方が多いのでな無いでしょうか。
そして、果たしてその小中診療所に数百万円の予算を割いて電子カルテを導入するメリットがあるでしょうか?大手2社で大病院向けに電子カルテのシェアを競っているように見えますが、町のお医者さんでは使いずらいのに高いだけの電子カルテでは導入する気にならないのが本音では無いでしょうか。

 

2・使いずらい

電子カルテを使うのは、もちろんドクターです。が、しかし実際には看護師さんや検査技師さんも使います。システムによってはオーダリングシステムと一体になっているものもあり、その場合は受付でも使います。レセプト関係もデータ化されているものならば医事課や薬剤情報は薬剤師さんも使います。
さて、みなさんが上手に使えるような電子カルテは本当にあるのでしょうか?各課が情報連携できる電子カルテはどれでしょう?
「電子カルテの導入時に医事課に反対されて。。。」「看護師たちが反対している」などの話をよく聞きます。
よくある現場目線で作りました!という電子カルテの大半がドクター目線です。「医師が使いやすい!」「患者と向き合える電子カルテ!」などは良くあるパターンで、実際には現場スタッフに反対されてしまうケースも多いのです。

 

3・導入メリットが感じられない

電子カルテのメリットは何でしょう?
コスト削減?作業の効率化?情報の共有化?ミスの廃絶?本当にそうですか?

小中診療所では高くて導入できない、各現場が猛反対、データの連携が取れない、こんな電子カルテでは本当に導入する必要がないと思いますよね?

だから普及しないんです。

そして、導入しない理由の全てが患者のためではなく、医師をはじめ医療現場スタッフの総意です。

もう一度言いますね、「だから普及しないんです!」

①安くて ②使いやすくて ③導入メリット抜群の電子カルテはハートベース

次回「電子カルテは誰のためにあるべきか?②」へ続く